理事長挨拶

理事長挨拶

日本臨床腎移植学会 理事長 吉村 了勇

日本臨床腎移植学会
理事長 吉村 了勇

 本邦における腎移植は近年増加傾向にあり、平成23年は年間1,450例を超えて参りました。一時は550例弱までに減少していた時期もありましたが、腎移植に携わる皆様方への努力によりさらに増加傾向にあります。
 顧みますと1969年、極めて症例の少なかった時期に数少ない臨床経験を持ち寄り、皆で知識を分かち合い、日本に腎移植を普及させる趣旨で腎移植臨床検討会として故太田和夫先生(東京女子医科大学名誉教授 当時東京大学)、故園田孝夫先生(大阪大学名誉教授)、故岩崎洋治先生(筑波大学名誉教授 当時千葉大学)、および故四方統男先生(当時京都府立医科大学講師)が集まって、稲生綱政先生(東和病院名誉院長 当時東京医科学研究所)を代表世話人として発足されました。その後腎移植臨床研究会の時期を経て、2002年日本臨床腎移植学会へと発展して参りました。今年45年目を迎え、名実共に伝統ある学会として世間に認知されております。
 物事には変えてはいけない事と変えるべき事があると思います。症例から学び、皆で知識を共有するという精神は本学会の根幹を成すもので、変えてはいけないものとして現在も脈々と受け継がれて来ております。
 一方、免疫抑制剤の開発と周辺医学の発達により腎移植の分野も時々刻々に様変わりしてきております。当学会も根本精神は変える事なく、しかし時代と共に社会のニーズに応えるべく変化して(変えるべきもの)いかなければなりません。
根本を成す精神は変えず、時代に適応して進化していく事が求められています。
 改正臓器法が施行されましたが年間の献腎移植数は依然変わりない状況が続いております。臓器移植の王道である献腎移植が更に広く普及する様に学会を挙げて取り組む必要があります。又、次世代を担う若き腎移植医の育成や教育プログラムの充実にも取り組まなくてはなりません。
 私の好きな言葉を述べさせて頂き、理事長挨拶とさせて頂きます。

 「伝統とは、変革の連続である」
今後ともよろしくお願い申し上げます。

理事長挨拶

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