理事長挨拶

理事長挨拶

日本臨床腎移植学会理事長 藤田保健衛生大学医学部 移植・再生医学 教授 剣持 敬
日本臨床腎移植学会理事長
藤田保健衛生大学医学部 移植・再生医学 教授
剣持 敬

 この度、吉村了勇理事長の後を継いで、平成30年2月14日付けで理事長を拝命いたしました。伝統のある本学会の理事長拝命は大変名誉なことともに、大きな責任を感じております。
 本学会は1969年に、故太田和夫先生(東京女子医科大学名誉教授 当時東京大学)、故園田孝夫先生(大阪大学名誉教授)、故岩崎洋治先生(筑波大学名誉教授 当時千葉大学)、および故四方統男先生(当時京都府立医科大学講師)により、当時は始まったばかりの腎移植の臨床経験を共有する腎移植臨床検討会として発足しました。初代の代表世話人は、故稲生綱政先生(当時東京医科学研究所)が務められました。以後、腎移植臨床研究会の時期を経て、2002年日本臨床腎移植学会へと発展してきました。昨年50年周年を迎え、名実共に伝統ある学会として世間に認知されるに至っています。
 半世紀の時を経て、腎移植の成績は、移植手技の向上、免疫抑制剤の開発、拒絶反応の機序の解明などにより年々向上し、10年生着率は90%におよんでいます。成績向上に伴いわが国の腎移植数は2017年には1,700例を超え、一般医療として定着した感があります。しかし、その90%以上が生体腎移植であることは、世界的にも例がなく、臓器提供者数の究極的不足が大きな課題であることは変わりません。 また、臓器配分特に小児ドナーから小児レシピエントへの優先斡旋や多臓器(肝、膵)との同時移植の問題、最近のトピックスである抗体関連性拒絶反応への対策、生体腎移植ドナーの安全性確保など、わが国の腎移植医療に伴うすべての課題を検討し、学術的のみならず社会的にも問題解決してゆくのが本学会の使命であると考えます。また1学会のみでなく、日本移植学会をはじめとする移植関係の学会、研究会や日本臓器移植ネットワーク、厚生労働省などと密に連携して問題解決することも重要と考えています。
 本学会が目指し、好成績を達成したわが国の腎移植を、より高度で安全な腎移植医療に進めるべく、全力で尽力してゆく所存ですので、皆様のご指導、ご協力の程よろしくお願いいたします。

2018年2月28日

理事長挨拶

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